2017年8月20日 Most Clever Jimnist Cup 2017 第3戦 レポート
MCJ第三戦!
8月20日、今年は珍しく天気に恵まれているMCJCUPの第三戦がAREADにて開催された。
今回のコースはマッディーな状態ではないが前回同様柔らかめの土。
コースによっては順位に大きく影響するか…?
今回はエキスパート15名、ビギナー1名の参加となった。
点検を受け、最終調整をする選手たち。
開会式、K-PRODUCTS代表、並びに競技委員長である小野勝重氏より大会説明。
◆トライアルセクション
トライアルセクションは前回同様ビギナー・エキスパート共に3セクション。
今回のコースは今までの二戦と違った形になっており、コースの途中でテープが途切れたり、点在するポールを避ける形でフィニッシュを目指すものが作られた。
入り方やライン取りをここ!とはっきり決めてから進まなければ減点やDNFの可能性のあるコースばかりだ。
< トライアルセクション:1sec >
第1セクションは平均約1分30秒台のコース。
2つのエリアに分かれており、溝とコーナーが設置された部分と、山にコーナーが設置され水たまりもある部分、
それぞれ別の特徴を持つコースになっている。
ポイントはスタート直後。入りから山と深い溝が配置されており、その間にポールがたてられている。
ここでは溝側から入る選手が多かったが、入ってすぐのコーナーは車の幅ぴったり。
意外と動きが制限されてしまうのだ。
タイヤが二点接地になってしまうと大きなタイムロスに。
さらにタイヤが削ったコースで立ち往生する選手が続出!
1セクション目から勝敗の分かれ目となる結果になってしまうのか…?
▼昨年のMCJ第3戦に出場していた久保田選手。
今回はどのような走りを見せるのか!
▼高田選手はこのセクションを見事オールクリア!
▼40cm近くえぐれてしまったスタート直後のコーナー。一度はまってしまうとなかなか抜け出せない。
▼嶋貫選手、ここでまさかのポールタッチ!
タイヤが捕まることはなかったが、後わずかのところで触れてしまった。
▼ビギナークラスはスタート直後のポールがなくなり、最初のコーナーの幅が広く設定された。
結城選手は丁寧な走りを見せ、減点を3点に抑えフィニッシュ!
<トライアルセクション:2sec>
続く第2セクションも大きく二つに分断されたコースを進む。
スタート直後に山を超え、水たまりに侵入するエリア。
そしてV字溝から山と深い溝を通ってフィニッシュまで駆け上がるエリア。
こちらも特徴が全く異なるコースを進むため、一筋縄ではいかない。
ここのポイントは二つ目のエリアのスタートに配置されたV字溝。
テープがないエリアから侵入するので、バックをしてしまうと減点になってしまうものの、
スタートの時と同じように立て直して侵入することが可能だ。
しかしここで進入角度を誤るとV字溝に入る時に左側のフロントタイヤが浮いてしまい、
進むと車体が大きく傾いてしまう結果に。
ここでは車体をV字溝にまっすぐ入る形に整えてから進むのがベスト。
非常に長いコースでかつ難易度も高かったためか、クリアできた選手はわずか1名。
フィニッシュ手前でタイムオーバーした選手も3名いた。



▼進入角度によってはあっという間に態勢が崩れてしまう。
ゴールドゼッケン新野選手も体制を立て直し侵入するもわずかに偏ってしまった。
▼V字溝を通らないライン取りをした選手も。
しかし車体が傾き動きが取れなくなってしまい、惜しくもリタイア。
▼高田選手はこの角度から何とかV字溝を突破!しかしロスが大きくタイムオーバーに…
▼嶋貫選手はこのセクションを唯一フィニッシュ!タイムは2:35:75とギリギリ!
▼ビギナークラスはわずかにポールが変わったものの、エキスパートクラスとほぼ同じコース。
V字溝を突破するも、モーグルでタイヤが二点接地のまま進んでしまい、勢い余ってテープタッチ!
順調に進んでいた分、非常に悔しい結果に。
第三セクションは非常に自由度の高いコースとなっている。
コース内には青いテープのポールが障害物として置かれており、
一番奥の赤いテープが張られたポールの間を通ってフィニッシュすれば、どのラインを通ってもいいというもの。
一見ライン取りが自由な分簡単にフィニッシュできそうだが、
通れるラインが多いと言う事はどのコースを行くか決めなければいけないという事。
進む道を決めずに行こうとすると、バックしようにもできず、あっという間に身動きが取れなくなってしまう。
ライン取りがうまくいけば減点0で突破可能だが、ひとたび迷子になってしまえばDNFにもなる明暗が分かれるコースだ。
▼傾斜がきついこのコースはなかなかの難しさ。大きな石もゴロゴロしているので注意が必要。
▼ゴールドゼッケン二人はこのコースに苦戦。
▼嶋貫選手は滑らかな走りでフィニッシュした。
▼ビギナークラスは障害となっている青いテープの本数が減らされた状態でスタート。
タイムは伸びてしまったが、丁寧な走りで着実にフィニッシュ!
ここの時点でエキスパートクラストップは嶋貫選手、そこから1ポイント差で高田選手、さらに1ポイント差で久保田選手という大接戦!他選手もまだまだダートで巻き返せるが、果たしてどうなる…!!
そしてビギナークラスの結城選手も3セクション中2セクションをクリア!このままダートでもいいタイムをだすことができるか?
スピードダート!
< 4,5,6sec >お昼休憩後からスタートしたスピードダート。エキスパート・ビギナー共に全く同じコースとなっており、長く少し複雑になっている。さらにスタートしてすぐに水たまりが設置されており、スタートダッシュが決まったスピードのまま入って行ってしまうと一気に失速してしまう。後半にはタイトターンもあるので、どこでスピードを上げ、どこでスピードを落とすかを考えて走らなければならない。
▼実際に歩いてコースを確認。
天気も晴れて風も強すぎないのでいいタイムが出る予感…!
▼全体の平均は約51秒。ダートが得意な選手は3回走る間にどんどんタイムを短くしていく。
▼ここで酒井選手が快走を見せる!平均50秒の中47秒を出し、3セクション中2セクションでトップに!
嶋貫選手、若杉選手、久保田選手も順調な走りをみせ、ポイントを獲得していくが、果たして優勝は誰の手に!?
~ 結果発表 ~
今回の戦績は以下の通り。
【ビギナークラス】
1位 結城選手 2位 - 3位 -
ビギナー優勝はエキスパートクラスのレベルに近いコースを最後まで走り抜いた結城選手。
「勝負する相手がいないと楽しくないよね」と残念がるも、次の戦いに向けた意気込みをはっきり感じ取れた。今後の活躍に大きく期待だ。
【エキスパートクラス】
1位 嶋貫選手 2位 久保田選手 3位 水沼選手 4位 木間選手 5位 酒井選手 6位 若杉選手
1位に輝いたのはゴールドゼッケン1番の嶋貫選手。第1セクションを落とすも、トライアルセクションの最難関である第2セクションを唯一クリアし、安定した強さを魅せた。
それに続く久保田選手はなんと嶋貫選手と2点差!ダートでの獲得ポイントが同点、トライアルの順位で勝敗が決まる形となった。「行けたと思ったのになぁ~っ!!」と悔しい表情を見せた。
さらに3位の水沼選手と4位の木間選手は1ポイント差!トライアルセクションでは木間選手が優位だったが、ダートで水沼選手が追い上げを見せ、表彰台に滑り込む形となった。
そして今回は最後にじゃんけん大会付き!
入賞しなかった選手にも景品ゲットのチャンスに、皆さん笑顔で参加。
シリーズ戦は1~4戦までの獲得ポイントが加算されて一番ポイントの多かった選手がMCJ2017シリーズチャンピオンとなります。
今回も首位を保ち、シリーズ戦連覇に向けてポイントを伸ばす嶋貫選手。しかし次回の第4戦は最終戦のためシリーズ戦の獲得ポイントが2倍に。順位によっては大どんでん返しもありうる…!果たしてシリーズ戦を制するのは一体誰なのか!
お楽しみに!
…余談になりますが、エキスパートクラスの表彰式でこんな写真が偶然撮れていました
今大会の結果はこちらから!
エキスパートクラス / ビギナークラス
(最終更新:2017/10/27)