イベント > Most Clever Jimnist Cup 2016 第2戦
5日に開催されたK-PRODUCTS主催MCJCUP第2戦。
前年度よりも若干開催時期が早いためか、梅雨入りを前に久しぶりの晴天の中での開催となった。
6月頭の日曜日ともあってエントリー数は平均よりやや少ないものの、
続々と集まる選手らの気合は充分といったところ。
もちろん、主催側も今回のコースには様々な趣向を凝らしている。
▼久しぶりに晴れたMCJに「今日は晴れたね~!」と選手らもコメント
▼選手らの気合も充分!自慢のジムニーが並ぶ
▼開会式前。コースのチェックに、整備スタッフによる車検チェック
▼開会式ならびにドライバーズミーティング
今回のトライアルセクションはビギナークラス・エキスパートクラスともに4セクションのコースを用意。
晴天ということもあり、雨天時セクションが続いていたこれまでのコースよりも難易度の高い設定となっている。
まずはビギナークラスからのスタートだ。
激しいアップダウンは無いものの、コース上に細かい山がいくつも配置されている、非常に頭を使うコース。
勢いがなければ乗り越えられないし、かといって勢いがありすぎても回りきれずに減点が響く…。
テクニックが試される第1セクション。いよいよスタート!
▼坂を駆け上がる形で始まるスタート、まずはここから
▼いかに減点を抑えるかが重要 渇いた路面でタイヤの空回りに苦しめられた内田選手(右)
▼コース両側に配置された細かい山がネック ゴールまでの平均タイムはおよそ2分半ほど
続いて第2セクションへ。
こちらもまたコースのアップダウンは少ないものの、コースの幅が狭い。
内のコース取りが肝となる。バックや停止も最小限で押さえたいところ。
▼慎重に進めていた前河選手 惜しくもコース中盤で後退によるテープタッチ
▼内田選手、後退、停止による減点が響き10点に 惜しい!
▼テープ、ポールが迫る中、最後まで粘り強かった吉岡選手、見事クリア!
後半の2セクションは、前半の逆走コース。行きはよいよい、帰りは…?
いやいや、行きも帰りも、侮れば痛い目を見るコース。
特に第2セクションの逆コース、第4セクションは一筋縄ではいかない。
▼真剣なまなざしの前河選手
▼第3、第4セクションも、少しのハンドルミスが大きな減点に
ビギナーに続いて、エキスパートクラスへ。
細かいカーブにコース内側の山、深い溝に迫るテープと盛り沢山!
こちらもまた難易度がぐんと上がっている。
減点数、クリア数、そしてタイムの速さで順位が決まってくるこのトライアル、
強者ぞろいの選手たちはどう挑む?
▼エキスパートクラス一番手の安部選手 2分20秒87とタイム1位 他の選手はどう続くか
▼コース中盤を過ぎた箇所で、悔しい減点オーバーも多く見られた
▼上写真は、減点を6に抑えこの回2位通過の松本選手 鋭いまなざしを見せる選手たち
アップダウンの激しい第2セクション。急な勾配が選手たちを襲う。
勢いを殺さず、かつ慎重さが求められる非常に難易度が高いコース。
特に中盤のアップダウンは坂の下部に配置されたポールがネックで、
選手らを苦しめたが…。
▼難関とも言える第2セクション ギャラリーも息をひそめて選手を見守る
▼坂を上がる工程を見事ショートカットしギャラリーを沸かせた木間選手!11だからこそ出来る技か…
▼と思いきやゴールド佐藤選手、23でまさかのクリア!こちらもお見事
▼そしてここで衝撃が走る。王者嶋貫選手、まさかまさかのポールタッチ…!
その強さを知る選手・ギャラリーからもどよめきが
こちらもまたゴールが坂の上に設定されており、勢いを保ったままいかに正確なハンドリングができるかが肝。
ゴール前のコーナー設定は絶妙で、少し間違えれば転倒も有りうる難易度の高いコース。
非常に頭を使うセクションだ。
▼車両に不調が見られた古沢選手 果敢に挑む!
▼ギャラリーも真剣に選手らの走りを見つめている
▼この回も39秒という速さで通過の佐藤選手、途中ヒヤリとする場面があったが、見事クリア
AREA-Dの奥側に位置する、急な下り坂のコース。
細かい穴とコーナーに苦しめられ、この回はテープタッチ、ポールタッチでDNFとなる選手が目立った。
トライアルコースラストの第4セクション、選手たちの視線にも熱がこもる。
通過は勿論、上位を狙いたいところだが…。
▼減点3、タイムは2分を切り1位通過の若杉選手 安定した走りを見せた
▼終盤まで順調だった新野選手、ゴール手前で惜しくもテープタッチ
▼二度目の「まさか…」嶋貫選手、なんとテープタッチでDNF。上位が読めない展開になってきた!
お待ちかねのスピードダート。晴天のため光電管も用意され、矢倉でのアナウンスも復活。
同じレーンのコースを4セクション、ネックはコース奥の細かいカーブだ。
いかにスピードを操るかが一秒の差を埋める鍵となる。
後半戦スタート!
▼選手全員でコース確認、試走を行う。
砂煙が上がるダートも久々だ。渇いた地面でのダートに、選手たちの気合も充分。
同じラインを4本走る。コースを見極め、一秒でも早いタイムを目指す。
ビギナーコース、エキスパートクラスともに、いい走りが多く見られた。
▼タイムの平均はおよそ43秒から45秒といったところ。
回を重ねるごとに1秒、また1秒とタイムを縮める選手も。
▼コース中盤の細かいカーブで、どの車両も必ずスピードが落ちる。そのため、序盤と終盤の勢いが鍵だ。
▼ダート4本中3本を1位通過の嶋貫選手。トライアルのミスを巻き返せるか?
今回の戦績は以下の通り。
【ビギナークラス】
1位 吉岡選手 2位 内田選手 3位 前河選手
「やめないでよかった、続けてきてよかった」と吉岡選手。涙ぐみながら表彰台へ。
そんな吉岡選手の姿を見て、胸にじんとくる選手ら、ギャラリー、そして運営スタッフ。
【エキスパートクラス】
1位 佐藤選手 2位 嶋貫選手 3位 若杉選手 4位 松本選手 5位 新野選手 6位 木間選手
トライアル、スピードダートともに好タイムで突破した佐藤選手が堂々の1位!
嶋貫選手続いていた連勝がここでストップ!
しかし、2セクションがDNFにも関わらず2位の位置をキープするとは、さすがと言うべきか、恐ろしい強さだ。
シリーズ得点で見ると、今回3位若杉選手がゴールド新野選手と並んで現在2位。
安定した走りで着実に上位へと上り詰めている松本選手の今後にも期待したい。
今回6位についた木間選手も徐々に成績を伸ばしている。
第3戦からの上位争いは熾烈を極める戦いになりそうだ。
▼閉会式での代表挨拶、競技委員長小野氏によるコメント
「じゃあ皆さん、また8月に!」そんな声と共に第2戦が閉幕した。
MCJカップ、シリーズ戦は残り2戦。
シリーズ得点の行方が決まってくる次の第3戦は8月だ。
連覇を狙う王者・嶋貫選手を追い抜かし、新たな王者が生まれるのか…?