2018年6月10日 Most Clever Jimnist Cup 2018 第2戦 レポート
MCJcup第2戦!
6月10日、強い風が吹く中、MCJCUPの第2戦がAREADにて開催された。
今回のコースは前日の雨が無かったかのような乾いた土になっていた。
部分によっては崩れやすく、風も強かったため砂煙が酷い状態だった。
今回はエキスパート15名、ビギナー3名の参加となった。
大会前の車検。自分の愛車を点検する選手も多くみられた。
キリッ
コースを歩いて確認する選手たち。
開会式、K-PRODUCTS代表、並びに競技委員長である小野勝重氏より大会説明。
◆トライアルセクション
トライアルセクションはビギナー・エキスパート共に3セクション。
今回のコースはマッディな部分が少ないが、土の乾燥によりタイヤがとられたり、
車体が滑ってしまう選手が多かった。
どういったリカバリーをとるかで順位に差が出ることも。
また、コーナーや少し出っ張って配置されているポールに接触しそうになり、バックせざる終えなくなった選手も多かったので、
コースを把握する力が試されたセクションとなった。
< トライアルセクション:1sec >
第1セクションは平均約1分12秒台のコース。
スタートからフィニッシュまでがS字になっている。1つ目のコーナーを曲がると深めのモーグルが配置されており、
2つ目のコーナーに入る手前からアップダウンが配置されている。
コース全体としては短く、複雑ではない。
多くの選手が減点されたり、タイムロスがあった部分は2個所。
1つ目のコーナーと、2つ目のコーナーに配置された山だ。
コーナーに出るテープの切れ目のコース幅が狭くなっており、接触しないように大廻りすることで曲がり切れずバックすることに。
2つ目のコーナーは入りが凹みになっており、それに沿って進んでいくと、上りで右後輪が土に取られてしまう。
選手によっては車体ごと持っていかれたり、リア側が流され、大きなロスを生んだ。
乾燥した土のモーグルやアップダウンによる減点が、第1セクションの順位に響く結果となった。
▼第一走者の新野選手は43秒と最速クリア!
▼モーグルのアップダウンが激しいコースになっている。
▼フィニッシュ手前のアップでタイヤがとられる選手が続出!車体を流されないコース取りが重要になった。
ビギナークラスは逆からスタート。
内側にあったポールがなくなりスタート直後から広いエリアに配置されたモーグルを進む。
フィニッシュは細いコーナーとなっており、土が柔らかい山もあるため注意が必要だ。
また、フィニッシュへのルートはスタートから見て右側へ向かわなければならず、
どのモーグルを通れば最短なのかを念入りにチェックする選手の姿が見られた。
▼今回も軽快な走りを魅せる内田選手。タイムは40秒と早かったが、フィニッシュのコーナーで曲がり切れず、悔しいバック。
▼鈴木選手はモーグルを慎重な走りでクリアするも、
フィニッシュのコーナーでリアバンパーがポールに引っかかってしまい惜しくもDNF!
<トライアルセクション:エキスパート2sec/ビギナー2・
3sec>
続く第2セクションはモーグルとキャンパー、V字溝が設置されたコース。
穴の配置によるアップダウンを慎重に通っていきたいところだ。
また、最短ルートを通っていこうとすると2本ほどポールが出っ張って配置されている個所がある。
キャンパー直後とフィニッシュ手前のため、気を抜くとポールタッチになりかねないポイントとなっている。
そしてフィニッシュ手前のV字溝は、以前亀でDNFとなった選手が多かった時と似たような配置になっている。
ただし、今回は一部山がかけており、地面も崩れやすい状態に。出走順が吉と出るか凶と出るか…!
このセクションのクリア選手は減点1点が4名おり、タイムも僅差だったため、技術もタイムも両方競われたコースとなった。



▼減点1点選手は4名うちゴールドゼッケンが3名。3位と6位には3点の差があるため、わずかなタイム差も結果に響いてくる。
▼減点を0に抑えた手塚選手と古沢選手。こちらは5秒差で順位が決まることに。
▼木間選手はまさかの横転!しかし怪我も無く無事だった。
中間にあったでっぱたポールが少し外側に出たため、キャンパーが緩やかになった。
フィニッシュのポールがさらに外され、V字溝のはじまでに。
全体的にモーグルが多く、フィニッシュ手前も難易度が大幅に下がった。
3人とも迷いのない走りを魅せ、タイムによって結果が左右されることになった。
▼吉岡選手と内田選手は40秒台でフィニッシュ!鈴木選手は慎重な走りで1分15秒でフィニッシュ!
<トライアルセクション:3sec>

第三セクションは平均タイム1分50秒のコース。
このエリアのコースは急な斜面に凹凸が多く配置されているのが特徴。
また、大きな石が転がっており、他のセクション同様さらさらとした土によって走りづらくなっている。
中盤ではキャンパー付近に設置された黄色いポールを一周する。
回り方は決まっておらず、テープが張られていないため基本自由に動くことができる。
このセクションで多くの選手が苦戦したのがフィニッシュ手前のアップ。
キャンパーの様になっている個所があり、石と土によって脱出が非常にしづらい。
およそ半数がそこでポールタッチやテープタッチに。クリアした選手は一歩先を行く展開に。
▼回り方によってはバックや接触も。
▼DNFになったほとんどの選手がフィニッシュ手前のキャンパーでテープタッチに。土によって流されてしまっていた。
▼水沼選手は右に切ったタイヤがオーバーフェンダーを弾き飛ばしてしまった!悔しいDNFに。
▼ゴールドゼッケンの佐藤選手と嶋貫選手は下側まで一気に降りる作戦!
嶋貫選手は減点無しの1分を切る好タイムでフィニッシュ。
ビギナー3secは2secの逆側からスタートするコース。
走っているコース自体は変わらないが、逆から走るとモーグルの位置も変わるため、ルートも変わって来る。
そこをしっかりと見極めることができれば、スムーズに進むことができる。
▼3secも全員が減点0の走り!吉岡選手は30秒台でフィニッシュ!
この時点でエキスパートは
1位嶋貫選手2位佐藤選手3位古沢選手という順位に。
ゴールドゼッケン2番の水沼選手は8位と大きく出遅れた。
本田選手と豊田選手は順調にポイント獲得している印象だ。
ダートは走りが得意な選手が一気に巻き返しを図って来る…果たして逆転表彰台を飾る選手は現れるか?
ビギナークラスはトライアルセクションすべてを1位通過の吉岡選手がトップ!
このまま逃げ切れるか、それとも内田選手と鈴木選手がダートで追い上げるか?
スピードダート!
< 4,5,6sec >お昼休憩後からスピードダート!今回は第一戦同様少し長めになっており、エキスパート平均1分12秒、ビギナーは平均1分03秒秒だった。

▲コース簡易図
今回のコースは、AREA-Dの特徴である午後から吹き始める強い風と、乾燥した土が相まって視界が悪い状態になった。
また、第一戦と比較してカーブが少し追加されており、足元が石や土で滑りやすい分スピードの緩急も
重要となってくるセクションとなった。
▼コースを一度歩いてまわる。
▼スタートはコース外側。勢いよく駆け上がっていく。
エキスパート・ビギナー共にラストスパート!!
~ 結果発表 ~
今回の戦績は以下の通り。
【ビギナークラス】
1位 内田選手 2位 吉岡選手 3位 鈴木選手
前回ダートで追い上げるもあと一歩が届かなかった内田選手、今回は見事1位で表彰台に上った!
トライアルで首位をキープしていた吉岡選手だったが、ダートでのDNFが響いてしまい2位。
鈴木選手は全体を通して丁寧な走りをみせたが、順位は振るわず3位という結果だった。
【エキスパートクラス】
1位 嶋貫選手 2位 佐藤選手 3位 水沼選手 4位 古沢選手 5位 新野選手 6位 若杉選手
第二戦は嶋貫選手が1位!第一戦では5位に終わってしまったが、今回は6セクション中4セクションで1位フィニッシュ!
2位と9ポイント差で入賞となった。
2位の佐藤選手はトライアル・ダート共に常に上位フィニッシュ!安定した走りを魅せた。
トライアルでDNFもあり前半8位通過だった水沼選手。ダートでは上位フィニッシュでポイントを稼ぎ、
4位と3ポイント差で表彰台に滑り込んだ。
トライアルセクションでは3位通過だった古沢選手はダートでタイムを伸ばせず。表彰台まであと一歩の結果に。
5位と6位は同点だったが、クリア数で新野選手が5位に!若杉選手はトライアル合計9ポイントで15人中13位だったが、
ダートで3回中2回2位フィニッシュ!一気に入賞圏内へ滑りこんだ。
激闘を勝ち抜いた入賞者にはK-PRODUCTSから豪華賞品が贈られた。皆さんおめでとうございます!
次回MCJ2018第3戦は8月19日!
ゴールドゼッケン3名はもちろん、現在僅差で上位にいる豊田選手、若杉選手、新野選手、古沢選手の活躍にも期待ですね!!
お楽しみに!
今大会の結果はこちらから!
リザルト
シリーズ戦リザルト